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by hondomaiko

13 TAC第2回目の論文模試 採点所感

この前の土日にTACの論文模試を受けた方はおつかれさまでした。
私は,次々と運ばれてくる答案を,せっせと添削していました。

添削していて気になったことがあったので,あとでブログに書こうと思って,忘れないように「問いにストレートに答える。不明点で場合わけ。」とツイートしておきました。
というわけで,これについて説明します。

(1)問いにストレートに答える。
特実2の設問2では,「甲は丙に対し,特許権Pに基づく権利を行使することができるか」と問われています。
だから,解答では,「甲は丙に対し,特許権Pに基づく権利を行使することができる/できない」と結論を示さなくてはなりません。

この設問の論点は,BBS事件の並行輸入の論点です。
それはみなさんわかったようで,BBS事件の判例は説明できているのですが,それで終わりって答案が多かったです。
これでは,問いに答えたことにはなりませんので注意してください。

(2)不明点で場合分け。
特実2の問題文には,「各設問について必要があれば場合分けをして,答えよ」と記載されています。
必要があれば場合分けをしてとは,「場合分けしろよ」ってことです。
だから,この記載があるときは,どこかに不明点があって,その不明点で場合分けをするんだ,って思ってください。

今回の問題は「専用実施権を乙に設定した」とあり,設定の「登録」の有無が不明です。
したがって、「登録」がされている場合とされていない場合とで,場合分けが必要です。
by hondomaiko | 2013-06-20 18:53 | その他おしごと